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マル経融資とは、
小規模事業者経営改善資金(しょうきぼじぎょうしゃけいえいかいぜんしきん)
のことですが、これだけではよく分かりませんよね。
もう少し噛み砕いて書くと
商工会議所などの推薦を受けることで、日本政策金融公庫から「無担保・無保証人・低金利」で借入ができる制度
のことです。

不動産投資をやっていると、切っても切れない関係にあるのが銀行からの「借入」ですよね。 物件を買うにしろ、大規模な修繕をするにしろ、手元の資金だけでは限界があります。
でも、銀行や信用金庫は、実績の少ない事業者にはなかなか貸してくれません。 「担保は?」「保証人は?」と、様々な条件を求められることもあるでしょう。
そんな時に、救世主のように現れるのが「マル経融資」です。
これは正式名称を「小規模事業者経営改善資金」と言います。 長く覚えにくいので、「マル経」と呼んでいる人がほとんどです。
ざっくり言うと、 「商工会議所の指導を真面目に受けている事業者には、有利な条件でお金を貸してあげよう」 という制度です。
今回は、不動産賃貸業を営むAくんの事例で見てみましょう。
Aくんは、個人事業主としてアパートを経営している不動産投資家です。 最近、所有している物件の屋根塗装と、空室のリフォームが必要になり、500万円ほどの資金が必要になりました。
Aくんは早速、付き合いのあるB銀行に相談に行きます。
Aくん「B銀行さん、リフォーム資金として500万円ほど借入したいんですが」 B銀行「うーん、Aくん、今の財務状況だとプロパー融資は厳しいですね。保証協会付きで、金利は2.5%、あと奥様を連帯保証人にお願いできますか?」
Aくんは思いました。 (金利も安くないし、何より家族を保証人にするのは抵抗があるなあ……)
不動産投資において、「無担保・無保証人」というのは夢のような条件です。 AくんはB銀行の提案を保留にして、別の道を模索し始めました。
そこでAくんが見つけたのが「マル経融資」です。
この融資制度の最大の特徴は、窓口が銀行ではなく「商工会議所(または商工会)」であるという点です。
仕組みとしてはこうです。
この「推薦」があるおかげで、日本政策金融公庫は「無担保・無保証人」さらに「特別利率(低金利)」でお金を貸してくれるのです。
「最高じゃん! すぐ申し込みに行こう!」
と思ったAくんですが、ここで一つハードルがあります。 それは「原則6ヶ月以上の経営指導を受けていること」という条件です。
今日行って、明日借りられるわけではありません。 半年間、定期的に商工会議所に通ったり、決算書の指導を受けたりして、「僕は真面目に経営改善に取り組んでいますよ」という実績を作る必要があります。
Aくんは、半年後の大規模修繕を見据えて、早めに商工会議所に相談し、指導を受けることにしました。 その結果、半年後に無事推薦を受けられ、B銀行よりもはるかに良い条件で資金調達ができたのです。
※参考:下記の要件を満たす必要があります。
このマル経融資、不動産投資家(賃貸業者)にとっては非常に使い勝手が良い制度ですが、いくつか注意点もあります。
まず、あくまで「事業資金」なので、自宅兼用住宅の居住部分などには使えません。 また、これから不動産投資を始める「サラリーマン大家さん」がいきなり使うのもハードルが高いです(最近事業を始めた人、ではなく、1年以上事業を行っている実績が必要だからです)。
しかし、すでに物件を持っていて確定申告をしている人であれば、以下の用途で非常に強力な武器になります。
限度額は通常2,000万円です。 築古戸建ての購入や、リフォーム費用としては十分な枠ですよね。
マル経融資とは
商工会議所と仲良くなって、好条件を引き出す融資制度
です。
不動産投資におけるメリットを整理すると、以下のようになります。
「時間はかかるけれど、条件は最強クラス」の融資制度。 急ぎの資金でなければ、まずは商工会議所の門を叩いてみるのも、投資戦略の一つとして非常に有効です。


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