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比準価格とは

目次

ざっくり言うと、近所の相場に合わせた価格

不動産投資や売買の世界に足を踏み入れると、いろんな「価格」が出てきて頭が痛くなりますよね。 今回はその中でも、実際の取引で非常によく使われる「比準価格(ひじゅんかかく)」について説明します。

比準価格とは、一言で言ってしまうと

「近所の似たような物件がいくらで売れたか」を基準に決めた価格

のことです。

例えば、あなたの持っているマンションと、同じ築年数、同じ広さ、同じ駅距離のマンションが、昨日3000万円で売れたとします。 そうしたら、あなたのマンションもだいたい3000万円くらいの価値がありそうですよね? この「だいたい一緒だよね」という考え方で出した価格が比準価格です。

もう少し詳しく見ていきましょう。

比準価格の算定方法 取引事例A 取引価格: 5,000万円 面積: 80㎡ 駅徒歩: 5分 築年数: 5年 時点修正 ×1.05 (物価上昇) 事情補正 ×1.0 (通常取引) 地域要因補正 ×0.95 (やや劣る) 個別的要因補正 ×0.90 (駅遠い) 対象物件 比準価格: 4,499万円 面積: 80㎡ 駅徒歩: 10分 築年数: 5年 計算式 比準価格 = 取引事例価格 × 時点修正 × 事情補正 × 地域要因補正 × 個別的要因補正 = 5,000万円 × 1.05 × 1.0 × 0.95 × 0.90 = 4,499万円 補正項目: • 時点修正: 取引時点の差を調整 • 事情補正: 特殊事情を調整 • 地域要因: 地域特性の差を調整 • 個別要因: 物件固有の差を調整

ライバル物件と比較して価値を決める計算方法

比準価格は、難しい計算式で出すというよりは、「比較」によって導き出される価格です。 不動産鑑定評価基準という難しいルールブックでは「取引事例比較法」なんて呼ばれていますが、中身はシンプルです。

実際に売買された事例をたくさん集める

まずは、対象となる物件と条件が近い物件(取引事例)をたくさん集めてきます。 「お隣の〇〇さんの家」だけではなく、そのエリアで最近売買された、似たような条件のデータを集めるわけです。 これが比準価格のベースになります。

事情や時期のズレを補正してあげる

ただ、集めたデータそのままだと使えないことがあります。 例えば、「親戚だから安く売った」とか「3年前のデータだから今とは景気が違う」といった場合です。 こういう特殊な事情や、時点のズレを修正してあげる作業を行います。 これを「事情補正」「時点修正」と言います。

物件ごとの個性を点数化して調整する

最後に、それぞれの物件の個性を比べます。 「こっちは角地だから少し高い」「こっちは駅から遠いから少し安い」といった具合に点数をつけて調整します。 こうして、「このエリアの標準的な価格ならこれくらい」と出したものが比準価格になるのです。

不動産価格を決める3つの代表的な考え方

不動産投資では、この比準価格だけではなく、他にも2つの重要な価格の出し方があります。 これらと比較することで、比準価格の立ち位置がよりはっきり分かります。

積算価格は「モノ」としての価値を見る

一つ目は「積算価格(せきさんかかく)」です。 これは、土地の値段と建物の値段を足し算して出す価格です。 「もし今、更地にして同じ建物を建て直したらいくらかかるか?」という原価の積み上げで考えます。 銀行が融資をする際には、この積算価格を重視することが多いですね。

収益価格は「稼ぐ力」を見る

二つ目は「収益価格(しゅうえきかかく)」です。 これは、その物件が将来どれくらいの家賃収入を生み出すか、という「儲け」から逆算した価格です。 投資家にとっては、一番理にかなった価格の出し方と言えます。

比準価格は「市場の人気」を見る

そして今回の主役である「比準価格」です。 これは理屈(原価や収益)よりも、「実際に市場でいくらで取引されているか」という現実を重視します。 いくら立派な建物でも、いくら家賃が高くても、周りの相場とかけ離れていたら売れませんよね。 その「相場感」を表しているのが比準価格なのです。

  • 積算価格:原価(コスト)重視
  • 収益価格:利益(リターン)重視
  • 比準価格:相場(マーケット)重視

ざっくり分けると、こんなイメージになります。

結局、投資ではどの価格を見ればいいの?

3つも価格があると、どれを信じればいいのか迷ってしまいますよね。 結論から言うと「全部大事だけど、目的によって使い分ける」のが正解です。

マンション投資では比準価格が主役になる

区分マンション(マンションの1室)への投資では、比準価格が非常に重視されます。 マンションは土地の持ち分が少ないので「積算価格」が出にくく、似たような部屋がたくさんあるので「比較」がしやすいからです。 スーモやアットホームなどのポータルサイトで見る価格は、基本的にこの比準価格(相場)に近いものです。

割安か割高かを見抜くために使う

投資家としては、この比準価格と、先ほどの収益価格や積算価格を見比べることが大切です。 例えば、「周りの相場(比準価格)よりも安いのに、家賃収入(収益価格)は高い」なんて物件があったら、それはお宝物件かもしれません。 逆に、「銀行評価(積算価格)は高いけど、相場(比準価格)より高すぎる」なら、高値掴みになるリスクがあります。

まとめとして

今回は「比準価格」について解説しました。

簡単に言うと「みんなこれくらいで買ってるよ」

比準価格とは、周辺の似たような物件の取引事例を参考にして算出した価格のことです。 積算価格や収益価格が「理論上の価格」だとしたら、比準価格は「現実の相場価格」と言えるでしょう。

バランスよく見て判断しよう

不動産投資をする上では、どれか一つの価格だけを信じるのは危険です。 「相場(比準価格)ではこれくらいだけど、稼ぐ力(収益価格)はこれくらいだな」と、複数の視点を持つことが成功への第一歩になります。

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